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Airbnbはアドベンチャー・トラベル・トレード協会(ATTA)と連携し、安全なホワイトウォーター・ラフティング体験をホスティングするためのヒントを提供しています。こちらでは推奨される実践例を紹介していますが、実際の活動はホスト自身がエキスパートとして案内する必要があります。優れたホストは、すべての方々の安全を守るためにできることがないか常に模索しています。
期待の行き違いを防ぐ
安全に体験を楽しむために留意すべき、健康状態や体力などに関する要件がある場合は、体験の説明文にその旨を明記してください。所要時間、運動量、必要な体力や能力レベルなどの情報は伝えておきましょう。
ATTAがまとめた、ラフティング体験に必要なスキルレベルをゲストに伝えるための指針をご紹介します。
初心者:波が小さく、急流が短くまっすぐな川(グレード1~2)。立て直せるスポットが多数あります。下流への移動ルートは単純明快であり、ほとんど操作する必要はありません。必要なスキルは特にありません。ゲストは基本的な漕ぎ方に加え、急流での身を守る泳ぎ方について学びます。
中級者:中程度の不規則な波を伴う急流(グレード3、場合によっては4)。下流への移動には、障害物を回避するために慎重な操作が必要となります。必要なスキルは特にありません。ゲストは、基本的な漕ぎ方に加え、急流での身を守る泳ぎ方や急流に逆らう泳ぎ方を学び、救助のために牽引ロープを使用します。
上級者:波や岩石、ホールなどの障害物がある急流(グレード3~4が連続するコース)。ボートから落ちてしまった場合に備えて、ゲストは川で泳ぐための特定の水泳スキルが必要です。ゲストはガイドの指示に従って、漕ぐことが求められます。
ゲストと頻繁にコミュニケーションを取る
体験の予約が入ったら、Airbnbのメッセージシステムを使って自己紹介をし、ゲストに歓迎の気持ちを伝え、準備を整えてもらう手助けをするとよいです。参加に影響する可能性のある健康上の懸念がないか、ゲストに確認してください。食物アレルギーから心臓疾患まで、さまざまな懸念が考えられます。ゲストのニーズに対応するためにどのような変更が可能か(または検討できるか)を必ず明確にしましょう。わからないことがあれば何でも聞いてくださいと、ゲストに伝えておきましょう。
ゲストが気を遣わずいつでも質問できるような体験にする必要があります。一般的な懸念事項(体験中のトイレの使い方や、ほかのゲストとの交流に関するルールなど)を想定しておきましょう。必要な持ち物のリストを、事前にゲストに送付しておいてください。ホワイトウォーター・ラフティング体験の場合、重ね着用の服や着替え、適切な靴、帽子、サングラス(ストラップ付き)、日焼け止めなどが必要な持ち物として考えられます。懸念事項にはすぐに対処し、上記の質問やその他の質問に体験中いつでも対応できるようにしましょう。
根気強く、親身になって相手の話を聞き、ゲストの立場に立って考えることが大切です。たとえば、食べ物や軽食、水の提供があるか、水筒を持参する必要があるか、どのようなトイレ設備を使えるかなどの実用的な情報は ゲストに質問される前に伝えておくようにしましょう。ホスト自身にとっては些細なことであっても、ゲストにとっては苦労を強いられ、不安を抱く要素の場合があります。安全に体験を楽しむためには、しっかりとコミュニケーションを取ることが不可欠です。
地域の規制に従い、予報を確認する
現地の情報に精通し、川での体験実施が許可されているかどうか、いつ実施できるかを確認するとともに、ラフティングを実施する地域に適用される規則や規制について把握しておく必要があります。天気予報を常に確認し、状況を予測できるよう、実施場所について十分把握しておく必要があります。
体験前に実施内容を説明する
体験の開始前に、実施する内容をゲストに明確に説明しましょう。このタイミングで、体験中に必要な食料、水、器具がすべて揃っていることを確認しておきましょう。
ラフティングをはじめる前に「川での安全説明」をすることが重要です。ボートに乗る直前に行うことが推奨されます。水温や泳ぐときの注意点、急流を泳ぐためのテクニック、川に落ちてしまった場合にボートに戻る方法などをゲストに伝えておくとよいでしょう。
中には不安を感じているゲストがいる可能性もあり、地元の人よりも一部のアイテムが多く必要となる場合があります。このようなニーズを予測しておくことで、よりよい体験を提供することができます。
適切な器具を提供する
ゲストに提供する器具がある場合は、良好な状態であること、清潔で乾燥していること、各ゲストにフィットしていることを確かめましょう。ホワイトウォーター・ラフティングには、体験に参加するゲスト全員を効率よく収容できる、厚手の素材(ハイパロン、ネオプレン、またはポリ塩化ビニル)でできたボートが必要となります。腰掛けや床などを含め、ボートに穴が開いておらず、適切に膨らんでいなければなりません。川や急流で水がボート内に入りやすい場合は、「自動排水」式のボートを使用することが望ましいですが、自動排水機能のないボートには、排水手段が必要です。
その他の重要事項は以下のとおりです。
- ローイングの場合は、追加のオールが必要です。
- パドリングの場合は、上部をしっかりと握ることができるパドルを用意し、シャフトやブレードに亀裂や大きく欠けた部分がないことを確認する必要があります。パドリング用の各ボートには、予備のパドルを1本搭載してください。
- 使用するボートに適したポンプを持参してください。
- ライフジャケットはすべて、川での使用に適したものでなければなりません。地域当局(米国沿岸警備隊、州のボート・船舶安全当局など)により、ライフジャケットに関する特定の資格や許認可が義務付けられている場合があります。たとえば米国では、承認済みのタイプ3またはタイプ5のライフジャケットが川での使用に適しています。体にフィットしていることが非常に重要なため、ライフジャケットのサイズがすべて合っていることを確かめ、バックルがしっかり固定されていること、その状態が保たれていることを確認してください。
- ゲスト用に清潔で濡れていない袋を用意し、食料ときれいな飲料水を十分に用意しましょう。
- 急流での救助には以下が必要です。
- 救助用ロープ
- 転覆したボートを元に戻す手段
- 挟まって動かないボートを引き抜く手段
- 各ホストおよび補助ホストはナイフを所持すること
- 使用方法について適切に訓練を受けている場合は、各ガイド用にタイプ5の救助用ライフジャケット
- 移動に使用する車両およびトレーラーは、安全、清潔かつきちんと整備されており、体験実施地域の全規制に準拠している必要があります。
ゲストが自分の器具(ライフジャケットなど)を持参した場合は、体験に適していること、しっかりフィットすること、状態が良好であることを確認してください。
また、ゲストが怪我した場合に備えて、ゲストの状態を安定させ、安全に避難させるための、幅広い用途に適した応急処置キットを携行し、使い方を知っておく必要があります。
適切な条件を選び、予期せぬ事態に備える
気温、水温、風、雨など、遭遇する可能性のあるさまざまな気象条件についてゲストと話しておいてください。ダムの放流スケジュールや、川の状況を変える可能性のある気象現象(水量の急激な増減を伴うもの)を必ず把握しておきましょう。こうした気象条件やその他の予期せぬ(しかし直面する可能性のある)問題に備える最善の方法をゲストに伝えておく必要があります。
緊急事態、天候、または安全上の問題により体験をキャンセルする必要がある場合、ペナルティは適用されません。体験のキャンセルポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
緊急時の行動計画を立てる
ゲスト全員が理解できるわかりやすい旅程表と計画を必ず準備してください。その中に、迷子になった場合や怪我を負った場合の対処方法を具体的に記載する必要があります。
ゲストに川の危険について警告し、急流での正しい泳ぎ方を指導し、指示に従うようお願いすることで、ホワイトウォーター・ラフティングでよく発生する問題を防ぐことができます。
不測の事態が起こった場合に備え、実践したことのある緊急時の行動計画を立て、ゲストを避難させる手段を用意しておくとよいでしょう。体験の実施場所が医療機関から1時間以上離れている場合は、CPR認定に加え、ウィルダネスファーストレスポンダー(WFR)またはウィルダネスアドバンスファーストエイド(WAFA)の認定を取得しておくことが推奨されます。緊急時の計画作成について詳しくはこちらをご覧ください。
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