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ホスティングで人生に新たな目標と喜びを見出した韓国在住ホストのHyang-Geumさん自らが語る、心にしみるストーリー。

今わたしが人生で一番幸せを感じるのは、ゲストの到着を待つ時間です。遠い異国から訪ねてきてくれる人がいる、そう思うだけでワクワクします。わたしのお料理を楽しんでくれる人がいる、そう思うだけで誇らしくて、ニコニコしてしまいます。夫が事故で突然この世を去ってから、わたしはずっと希望が持てずにいました。心にぽっかり穴が開いたような空虚感、寂しさはもちろんのこと、生活費の不安も無視できないものでした。ずっと主婦でしたので収入はありません。外に出て人と交流することからもしばらく遠ざかっていたのです。

子どもたちが巣立ったあとは、家にひとりきり。まるで年端もない女の子みたいに途方に暮れてしまいました。すると近所の親しい方がAirbnbをすすめてくれたのです。それがきっかけでホスティングをはじめ、夫が他界後の金銭的な困窮にも突破口が見えてきました。空き部屋を2つ貸し出して得る収入のお陰で今は、生活費もなんとかやりくりできています。がらんとしていたお部屋にも人の温もりが戻ってきました。自分の子どもや友達のように思えるゲストのみなさんがいてくれるお陰で、もう寂しく感じることもありません。

unekim_160504_0338 copy ホストする下準備はそんなに必要ないよ、と言われますけど、わたしは主張のある家づくりにこだわりたかったので、屋上のお庭に花と木を植えて、小さな池もつくってみました。最初は好きな花や木をあちこち脈絡なく植えてたんですが、今年は花は花、蔦は蔦に一番適した場所を選んで植えてます。

ガーデニングにもホスティングにも相当力を入れたので、時間が経つにつれて両方とも自然に手際よくできるようになってきました。朝食メニューもゲストが喜ぶものに替えたり、ご近所の簡単な散歩コースも考えたり。例えば石村湖(Seokchon Lake)からロッテワールドまでのコースで、途中いくつか見どころがあるんですね。

Airbnbゲストを案内して初めて、自分の中に眠っていた才能に目覚めたと言っていいほどの変化で。ホスティングを通して、ずっと強く、自立した自分になれました。

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ゲストの旅をどんな風にしたら楽しく充実したものにできるのか、ボランティアのガイドとしてあれこれ夢想するのは最高におもしろいところです。せっかくご旅行でいらしてもソウルに泊まるだけで帰る方が多いので、韓国のほかのエリアを見ないで終わっちゃうのは本当にもったいない! 都会から離れた地方の小さな心安らぐ地域にゲストとして足を伸ばせば、韓国の伝統にもっと触れることができます。

外国からお見えになるお客様には毎日、何か違うことを体験してもらえるように、何通りか趣向を考えています。Airbnbでホスティングをはじめてから、わたしの中でさまざまな変化がありました。ひとことで言うと、「人生を自分の手で動かし、自分の足で生きている」という感覚を得たのが大きいです。ほかの人たちにご迷惑をかけなくても、幸せに生きていける自信がつきました。人生に遅すぎるなんてことはない、自信は今からでも手にすることができる。それを身をもって学んだ気がします。

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