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「胸が締め付けられる思いでした」ーメキシコシティを拠点に活動するストリートアーティスト、Remixさんは、地元のレストランを相手に小間物を売って生計を立てていた頃を振り返って、こうつぶやきました。

メキシコシティで「Paint a Mural with a Street Artist」という体験のホストをしているRemixさんは、弾けるような笑顔が印象的で、そんな辛い時代は想像がつきません。この体験では、ゲストはその日限りのストリートアーティストになって創作に参加します。Remixさんは陽気でポジティブで、無邪気にアートを楽しむゲストには、すかさずグータッチをしてくれます。体験ホストとアーティスト活動を両立して生計を立てる前は、メキシコシティのレストランを相手に小間物を売っていましたが、「何の解決にもならなかった」と言います。

「一時期、自営業をしていたことがありますが、創作の時間がまったく取れませんでした。世界中で露出を増やしている他のアーティスト達を見て、自分だってそうなりたい!と思いました。それで、自営の仕事は、やめることにしたんです。いったんハートに火が着いたら、もう消すことはできませんでした」

今では、複数のAirbnb体験のホストをしながら、自身の作品も販売し、世界中を旅してはウォールアートを描き残しているRemixさん。ストリートアート界の「ロックスター」として夢のキャリアを築いています。今週の注目ホストとして、Remixさんには、5スターも獲得した斬新な体験が完成するまでのお話をうかがいました。

本物の体験を創り出す

「ストリートアートを始めたのは14歳のときで、人生の半分以上を共にしていることになります。僕にとってストリートアートは趣味ではなく、人生、ライフスタイルそのものです。若い頃に描いていたときは、今みたいに観光客がストリートアートに関心を持つなんて、誰も想像だにしませんでした。

今では、ストリートアートを鑑賞するツアーはたくさん行われていますが、ストリートアートをリアルに体験できるわけではありません。僕らアーティストは、壁をよじ登ることもあれば、追いかけられたりもして、コミュニティの一部になるのがどういうことかを知っています。多くの人々は、僕らのそういう冒険については、あまり知らないと思います。

そこで、作品を鑑賞するだけでなく、ストリートアーティストとはどういう活動なのかをリアルに知ってもらおう、と思いつきました。ゲストをショップに連れて行って自分でスプレーペイントを買ってもらい、どうやって壁にスプレーするのか実演してみせます。ほかのストリートアーティストにゲストを紹介したりもします。僕らストリートアーティストの一員になってもらったつもりで、描き方を教えています。単に眺めているだけより、実際にペイントしてもらうほうがずっと面白いと思うんです。同じような体験がないか、メキシコシティだけでなく、世界中もチェックしてみましたが、同じような単発のツアーは見たことがないですね」


時間の価値に基づいて体験の料金を設定する

「体験の所要時間が3時間として、どう配分するか考えます。3時間で1つの作品を完成することも、僕のポートフォリオに描き加えてもらうことも、レッスンを提供することもできます。そうすると、僕が体験に費やす時間に対して適正な料金を設定しなくてはなりません。

でも、体験を通じて、僕自身が幸せな気持ちにさせてもらっているんです。お金のためだけではなく。僕が今ホストしている体験では、ゲストも僕もたくさん笑って、それが喜ばれています。ストリートアートに参加するタイプの人々は、とても開放的で、真剣に興味を持ってくれます。だから、今日は実際にペイントしてもらいますよ、と言うと、みなさん大興奮なんです。歳をとって、人生を振り返るときに、そういう瞬間を思い出しては、ああ、ありがたいな、参加してくれるすべての人に本当に感謝したいな、僕に体験のホストをさせてくれる人々に心からの愛を送りたいな、と思うんでしょうね」

予期せぬ混乱への対応

「自分は、これは素晴らしいアイデアだ、と信じられるときには、とことんポジティブでいられるタイプの人間だと思います。誰にも邪魔はさせません。新しいことに挑戦して、新しい経験をするのが大好きなんです。

時には訳がわからなくなって、どう乗り切っていいのか見当もつかないこともあると思います。わあ、この船、沈んじゃうかも!ってね。そこで思い出すんです、前にもこういうことはあったし、いつもどうにかしてきた、ということを。ほんのちょっとの間、何もかも訳がわからなくなることもありますが、大丈夫、どうにかなります。そんなときは、過去に大変な時を乗り越えた経験を思い出してもらえれば、と思います。

予期していなかった困難な状況に陥って深刻に悩んでしまうときは、ゲストのみなさんが助けてくれます。深刻にならず、すべて問題なし、と振る舞っていれば、ポジティブでフレンドリーでいられるので、ゲストも気に留めません!体験をリードするのは、ほかでもないホストのあなた。よきリーダーとして行動すれば、ゲストは喜んでついてきてくれます」

5スターのホストになる

「僕は、常に新しいアイデアを思いついています。例えば、何か月か前のことですが、グラフィティの読み方を教えることを思いつきました。アートの見方が新たにひとつ増えて、そして実際にストリートアートを解読することができて、みなさん喜んでくれます。学んだスキルは持ち帰ってもらえますからね。

また、グループの個性を受け入れ、理解することにも気を配ります。グループの中に内気な人がiいるときがありますが、そういう時は彼らのテンションに合わせます。普段の僕はとても陽気ですが、ときにはエネルギーの面で、相手に合わせることも必要です。

ゲストは、ホストに構ってほしいと思っています。だから僕は意識的に、ゲストが描いた内容を褒めるようにしています。そして、どんな内容でも、描きたいように描いてもらっています。制限は一切ありません。みなさんがすること、体験について口にすることはすべて価値があります、みたいな感じで褒め、その気持ちをグータッチで伝えますね」

ゲストに教わること

「ゲストがペイントしている光景は、美しいものです。それは、みんなが思い思いに描くから。それぞれ信条は違っても、体験の間は、互いを分け隔てるものは何もありません。ただひたすら楽しんでいるのです。本人達は気づいていませんが、観察していると、細い線の描き方を自分達で発見したりしています」

Remixさんは、ゲストと深い絆を結んでおり、ホストとしての人気は衰えることがありません。かつての「教え子」の何人かテキサスのオースティンで再会し、地元のグラフィティを見せてもらったこともあるそうです。彼らは、Remizさんに教わったスキルで、グラフィティの解読もしていたそう。もしメキシコシティに行くことがあれば、ぜひRemixさんの体験「Paint a Mural with a Street Artist」をチェックして、刺激を受けてきてください!